ChatGPTで営業メールを作る方法【コピペで使えるプロンプト付き】
営業の仕事で一番時間を取られている業務のひとつが「メール」です。アポ打診、面談後のお礼、提案のリマインド、条件調整……1通1通は数分でも、積み重なると1日1時間以上をメールに使っている営業は珍しくありません。
この記事では、現役のIT営業である筆者が実際の業務で使っている「ChatGPTで営業メールを作る手順」を、そのままコピペで使えるプロンプト付きで紹介します。
先に大前提:顧客情報を入力しない
プロンプトの前に、これだけは必ず守ってください。
顧客の実名・会社名・案件の機密情報を、生成AIにそのまま入力しない。
会社によっては生成AIの利用ルールが定められています。まず自社のルールを確認した上で、入力する情報は「A社」「ご担当者様」のような置き換えで十分です。メールの品質は固有名詞がなくても変わりません。固有名詞は、生成された文面に自分で差し込みましょう。
基本プロンプト(コピペ用)
ChatGPTに営業メールを書かせるコツは、「いい感じのメールを書いて」ではなく、役割・目的・条件・トーンの4点を渡すことです。
あなたはIT業界の法人営業です。以下の条件で営業メールを作成してください。
# 目的
初回面談のお礼と、次回打ち合わせの日程打診
# 相手
・A社の購買担当者(役職:課長クラス)
・面談で「コスト削減に関心が強い」と発言していた
# 含めたい内容
・本日の面談のお礼
・先方が関心を示したコスト削減の観点を一言入れる
・来週前半で30分の打ち合わせを打診
# 条件
・300字以内
・件名も提案する
・丁寧だが硬すぎないトーン
・絵文字や「!」は使わない
ポイントは「# 相手」の欄に、面談で拾った相手の関心事を1行入れることです。これがあるだけで、テンプレ然とした文面から「あなた宛て」の文面に変わります。
出力例と、そのまま送ってはいけない理由
上のプロンプトを使うと、おおむね次のような文面が返ってきます。
件名:本日の面談のお礼と次回のご相談
本日はお忙しい中、お時間をいただき誠にありがとうございました。コスト削減に関するお考えをお聞かせいただき、大変参考になりました。ぜひ具体的なご提案をさせていただきたく、来週前半に30分ほどお時間をいただけないでしょうか。ご都合の良い日時をお知らせいただけますと幸いです。
悪くはないのですが、このまま送るのはおすすめしません。AIが書いたメールには共通のクセがあり、読み慣れた相手には「定型文だな」と伝わるからです。
AIっぽさを消す修正ポイント3つ
1. 冒頭の1文を「事実」に差し替える
「お忙しい中ありがとうございました」は誰にでも送れる文です。ここを面談の事実に差し替えます。
- 修正前:本日はお忙しい中、お時間をいただき誠にありがとうございました。
- 修正後:本日は、現行システムの運用コストについて率直なお話を伺えて大変参考になりました。
2. 「大変参考になりました」を具体的な次アクションに変える
参考になった、勉強になった、は情報量ゼロの敬語です。「だから次に何をするか」に置き換えます。
- 修正前:大変参考になりました。
- 修正後:伺った内容をもとに、削減余地を試算した資料をご用意します。
3. 締めの一文を短くする
AIは締めの文を長く丁寧にしがちです。「ご都合の良い日時をお知らせいただけますと幸いです。何卒よろしくお願い申し上げます。」のような二重の締めは、片方に削ります。
この3か所を直すだけで、所要時間は合計1〜2分。ゼロから書くより速く、テンプレより自然なメールになります。
用途別の応用プロンプト
基本プロンプトの「# 目的」を差し替えるだけで、他のメールにも使えます。
| 用途 | 「# 目的」に書く内容 |
|---|---|
| アポ打診(新規) | 初回の情報交換の打診。売り込み色を抑え、相手の業界の課題に触れる |
| 提案後リマインド | 1週間前に送った提案への返信を、催促に見えない形で促す |
| 音信不通の再アプローチ | 2か月連絡が空いた相手への近況伺い。用件は軽く、返信のハードルを下げる |
| 条件調整 | 単価・納期の調整依頼。こちらの事情を1行、相手のメリットを1行入れる |
まとめ
- 営業メールは「役割・目的・相手・条件」の4点をプロンプトで渡す
- 顧客の実名・機密情報は入力しない(置き換えで十分)
- 生成された文面は「冒頭の事実」「次アクション」「締めの短縮」の3点だけ手直しする
今後、この記事のプロンプトを含む「営業AIプロンプト集」を無料テンプレートとして公開予定です。メール以外の営業業務(議事録・案件管理・失注分析)のAI活用も、順次記事にしていきます。